500m美術館 vol.33 「反骨の創造性」
会期 : 2020年5月16日(土)〜11月18日(水) 7:30〜22:00
反骨という言葉。
ふと思い浮かぶのは権威・権力・時代風潮に流されず、反抗していくようなイメージなのか。しかし、社会に対しての反抗とは変わりゆく社会の中で自己を全面に表出していくことでしかなく、変わりゆく社会の中で変わらないのは、人間の命がただただ自然の一部であり、どうしようもなくそれ以上でもそれ以下でもない。
美しい循環がなされるべき大地が、そうでない姿を見せている。それをキャッチして伝えてゆく作家達の姿は、どんな社会にも屈しない戦士のような力強さを感じる。荒々しく声を上げ、過激なことをすることだけが反抗ではない。
時には古から伝わる英知を紐解くことであり、
時には自然との共生に身を置くことであり、
時には地球の記憶を忘れないための旅人となり、
時には神の視線を創造する。
それぞれが それぞれの命で感じ切った先に、心地の良い風が人々と自然を繋ぐ日を造る、祈りからの創造とも静かな反骨とも言えるのではないだろうか。
会 期| 2020年5月16日(土)〜11月18日(水) 7:30〜22:00
会 場| 札幌大通地下ギャラリー500m美術館
住 所| 札幌市中央区大通⻄1丁目〜大通東2丁目
(地下鉄大通駅と地下鉄東⻄線バスセンター前駅間の地下コンコース内)
展示作家| 坂巻正美、鈴木涼子、露口啓二、藤木正則
主 催| 札幌市
企 画| CAI現代芸術研究所/CAI02、一般社団法人PROJECTA
※本展はガラスケース8基での開催となります。
展示風景

坂巻正美

藤木正則

鈴木涼子

露口啓二