お知らせ一覧

札幌500m美術館賞について

2020年度は「札幌500m美術館賞」の公募を行いません。

何卒、ご了承くださいますようお願いいたします。

 

             

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5/16(土)より展覧会「反骨の創造性」がスタート!

500m美術館では、5月16日(土)より、企画展「反骨の創造性」の会期がスタートとなりました。北海道を代表する4名のベテラン作家(坂巻正美、鈴木涼子、露口啓二、藤木正則)による祈りからの創造とも静かな反骨とも言える、力強い作品群をぜひ会場でご覧ください。

 

500m美術館 vol.33 「反骨の創造性」WEBページ

500m美術館 FBページ

 

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[総評|吉崎元章] 第8回札幌500m美術館賞

審査員、吉崎元章氏の総評を以下に公開いたします。

 

吉崎元章|総評

(札幌文化芸術交流センター SCARTS プログラムディレクター)

 

 

今回展示した4人のアーティストによる入選作品は、それぞれ方向性が異なり、何を重視して評価するかによって、いずれもグランプリになり得る、オリジナリティーと完成度をもっていると感じました。

 

作品を見ていくうえで私が特に注目したのは、この500m美術館というかなりクセの強い場を、制約としてとらえるのではなく、いかに必然性をもって活かしているかということてす。「札幌の」「地下の」「歩行空間沿いに」「細長く連なる」「奥行65cmの」「ガラス張りの」「2つのブース」といった特性に、どのように自らの表現をかかわらせているかということです。そして、さらにそこに、コンセプトの強度と深度、現代性をどれほどもたせているかということも重視しました。

 

大通側からの展示順に作品について触れていきます。

 

大橋鉄郎の作品は、この空間の真上に広がる地上の景色をもとにしており、場所性を強くもたせたものになっています。車道を走行しながら撮影されたGoogle Viewの写真は、横長のスペースでの展示に適し、作品を歩きながら鑑賞する500m美術館の特性とも連動しています。また、前面のガラス面での展開や、立体物をその間に配置するなど、このスペースを上手に使っているという印象をもちました。さらに、表面的なところばかり装いがちな現代に対する視点にも共感します。一方、時間性に対する掘り下げや工作的処理など、コンセプトやそれを表出する方法にまだ強化できる余地があると感じました。今後の展開に大いに期待しています。

 

グランプリとなった川田知志の作品には、石膏ボートという素材の使い方に興味をもつとともに、そこに宿す物語性に惹かれました。石膏ボートは建築資材として壁面の下地に広く使われていますので、もしかするとこの500m美術館の壁の奥にも潜んでいるかもしれません。表面にクロスが貼られることが多いので直接目にする機会は多くはありませんが、建造物がその役目を終え取り壊される時に再び露出します。さらにそれを剥してみると、後ろには別の世界が眠っていた…。この破壊の現場は遠くはない未来なのか、向こう側に見えているのはいつのどこの景色なのかといろいろと想像が広がります。プランを見た段階では、かなり乱暴的な要素が際立つのではないかと思っていましたが、実作品は、安価な材質でスラップビルドが繰り返される近年の日本の建築の薄っぺらさや、そこに変わらずにある日常とのかかわりなど、多層的な深さを感じました。

 

木村充伯は、2つあるブースに猿と熊をモチーフとした作品をそれぞれ対比するように並べました。特殊な技法で木材から毛が生えているようにしたという表面加工もユニークですが、何より飄々とした猿と熊が、憎めない不思議な魅力をもっています。猿と熊との違いは、耳があるかないかだけにしか見えないのも愛嬌です。行き交う人々にもきっと愛される作品となることでしょう。青森が北限で北海道にはいない猿と、北海道に多く棲息する熊を対比させるという着眼点はおもしろいのですが、北海道民と熊との関わりはいろいろな深い側面をもっていますので、その掘り下げがあるとさらによくなると思いました。

 

西松秀祐の作品は、潔いまでそぎ落とした表現だからこそ、コンセプトが明確化され伝わってくると感じました。人の流れと河の流れ、体を擦ることによって丸くなる石鹸と川の流れのなかで丸くなる小石。その類似性の発見と、この500m美術館が多くの人が歩いて通り過ぎていく場所であることとを結び付けた表現です。壁に一直線に書かれた文字を読みながら進むと、まるで作者が河原を歩いていることを追体験しているような感覚を覚えました。文章の内容に加え、文字のサイズや文章量などが入念に計算されたものなのでしょう。心地よい体験をもたらす作品となっています。

 

以上となります。

展覧会の詳細は以下よりご覧ください。

500m美術館vol.32 「第8回札幌500m美術館賞 入選展」

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[総評|服部浩之] 第8回札幌500m美術館賞

第8回札幌500m美術館賞のゲスト審査員である服部浩之氏の総評を以下に公開いたします。

 

 

 服部浩之|総評

(インディペンデントキュレーター・秋田公立美術大学大学院准教授・第58回 ヴェネチア・ビエンナーレ 国際美術展日本館キュレーター)

 

 

4名の作品はどれも質が高く、表現手法や媒体も様々でバラエティに富み、とても充実した展覧会となっています。

 

大橋さんは提案プランをほぼ完璧に実現し、若手ながら構想をかたちにする力があり、その完成度の高さに驚きました。また、この500m美術館で展示をする根拠も明確で、この展覧会にふさわしい作品でした。ただ、独自に組み立てたルールと論理のもとモノの立体化や配置をある程度厳密に決定しているにもかかわらず、立体で表現された大きな標識が明確な理由のないままに傾けられて設置され独特な存在感を放ち目立ってしまい、そこが惜しかったように思います。

 

木村さんも最初の提案をほぼそのまま実現し、完成度の高い展示となっていました。高い造形力もさることながら、パネルや角材が毛羽立つ表現は彼にしかできない唯一無二のもので、生き物のような生々しさがありました。津軽海峡を横切る動植物の境界であるブラキストン線の存在に着目し、北限となる青森の猿と南限となる北海道のヒグマをモチーフとし、人と猿やヒグマの関係に注目した着眼点は鋭かったです。しかしながら、その関係が二つのガラスケースで猿と熊を対比的に扱うに留まり単純化されてしまったため、500m美術館で展開する根拠が少し弱くなってしまいました。もう一段階深いリサーチのもと展示を組み立ててもらえればと感じました。

 

西松さんは、プラン段階では要素が多く、これから詳細を練っていくという感じで、完成度よりは最終的な作品の飛躍に期待をしていました。その期待通り、絞り込まれた要素によりミニマルだけれど人の想像力を喚起し、鑑賞者の脳内に風景を立ち上がらせるような展示となっていました。諸々削ぎ落としたため、なにげなく置かれた川の写真が少し浮いてしまった印象があります。写真が担うべきものを、テキストや石・石鹸で補い、もう一段階シンプルにしたほうが強度がでたのではと思いました。

 

グランプリを受賞した川田さんは、プラン提案時から大きな飛躍があって想像以上の作品が提示されていました。複雑な奥行きのある作品で、《都市の奥、Time Capsule Media》というタイトルも喚起力があります。大橋さんが500m美術館の真上にある特定の場に着目し、それを展示空間と結びつけて場や空間の特性に直接的に応答したのに対して、川田さんは非常に具体的な都市の日常の風景を切り出しながらも、それがどこかという場所を特定させることはなく、それによって逆に人の想像力を刺激するものがありました。破れかぶれの石膏ボードは、都市がこれから直面するであろう社会問題とそれに伴う荒廃した近い将来の風景を暗示しており、その奥に見え隠れする現在と思われる風景の危うさが強いイメージとして残りました。ところで、タイトルの一部となる「Time Capsule」は未来に掘り起こされるものです。このタイトルは、荒廃しようが私たちの生活は続くし、どんなかたちであろうと未来をなんとか手にしていかなければという未来への希望を感じさせるものもありました。絵画をベースとしながらもこれまでにない壁画のあり方を提示していることも含めて、500m美術館で展開する意義のある作品でグランプリにふさわしいと考えました。

 

以上となります。

展覧会の詳細は以下をご覧ください。

500m美術館vol.32 「第8回札幌500m美術館賞 入選展」

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こども壁画ワークショップ開催しました!

1月25日(土)から500m美術館の壁面で始まった「おとなもがんばるこども壁画」の壁画づくりワークショップが1月19日、1月21日、1月22日の3日間、全6回開催され、大勢の方々にご参加いただくことができました!!

ワークショップ前日にはテラス計画で先生となる作家の笠見康大さんとメーターズが集まって、準備と翌日の打ち合わせ。

 

 

そしてむかえたワークショップ当日、1日目の第1部はありがたいことに定員オーバーするくらいの参加者が集まりスタートしました!保育園での参加などもあり、メーターズの発信力の強さには脱帽です!

笠見さん指導のもと、

まずは、一つ目の作品「自分でつくった色に名前をつけよう!」

三原色の絵の具を自由に混ぜ合わせ自分だけの色をつくります。

 

 

つくった色をローラーで壁に塗り、色の名前を書いて完成です!

 

 

かわいい〜〜〜!

 

 

かわいいおとなも参加してくれました!

 

 

そして、二つ目の作品は「へんてこな形に名前をつけよう!」です。

白い紙にクレヨンで「散歩をするように」好きな線をひいていきます。

そこからお気に入りの形をみつけて切り取ります。

 

 

そしてここから先はおとなで頑張りました。

切り取った形をプロジェクターで投影しトレース。この作業が地道でなかなか大変。極寒の中おとなが頑張ってくれました!

 

 

それぞれの線が違ってなんだかとても良い!

 

 

「へんてこな形」たちは壁面にズラリとレンジしています。

 

 

ぜひ、この形がどこに描かれているか探してみてください!

展示は3月25日まで!ぜひご覧ください。

ワークショップにご参加いただいた皆さま、笠見さん、メーターズのみんな、大変寒い中ありがとうございました。

 

展覧会の詳細はこちらをご覧ください↓

500m美術館vol.32 「おとなもがんばるこども壁画」

 

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第8回札幌500m美術館賞グランプリ発表!

8回目を迎えた「札幌500m美術館賞」、今年度もゲスト審査員に服部浩之氏、審査員に三橋純予氏、吉崎元章氏をお迎えしました。国内・国外から多くのご応募誠にありがとうございました。

 

1月25日(土)、入選作家4人の展示による審査でグランプリが決定しましたので、

グランプリを以下に発表いたします。

 


 

第8回札幌500m美術館賞グランプリ受賞者|川田 知志(かわた さとし)

作品タイトル|「都市の奥、Time Capsule Media」

 

 

「都市の奥」というタイトルが特定されない様々な場所を象徴しており、現代的な問題意識を感じる。とても奥行きを感じる作品で、石膏ボードという建物の内側にあるものを表に出すという意味合いも感じ、完成度が非常に高かった。

 

上記の理由からグランプリに決定いたしました。

 

川田さん、誠におめでとうございます!

 

また、1/25におこなわれた授賞式とアーティストトークでは、入選者4名にこれまでの活動や今回の作品についてお話いただきました。

 

 

今回の入選者の方々です!左から大橋鉄郎さん、川田知志さん、木村充伯さん、西松秀祐さん。

 

そして、三橋純予さんより、グランプリの発表です!

 

 

川田さん、おめでとうございます!

 

 

授賞式のあとは、審査員から4名それぞれの作品の講評をいただきました。

 

 

 

残念ながら今回はグランプリとはならなかった3名の方々もとても素晴らしい作品を展示してくださっています。展示は3月25日(水)までとなっておりますので、みなさまぜひ、ご高覧ください。

 

大橋 鉄郎「Street scenery from street view」

 

木村 充伯「猿、人、そして熊」

 

西松秀祐「身体のタイムライン」

 

—–

 

<概要>

会期|2020年1月25日(土)~3月25日(水)

時間|7:30~22:00

場所|札幌大通地下ギャラリー500m美術館

(札幌市中央区大通西1丁目~大通東2丁目地下鉄大通駅と地下鉄東西線バスセンター前駅間の地下コンコース内)

主催|札幌市

共同企画運営|CAI現代芸術研究所/CAI02、一般社団法人PROJECTA

協力|一般社団法人HAPS、さっぽろ天神山アートスタジオ

出展作家(入選者)|大橋鉄郎、川田知志、木村充伯、西松秀祐

 

 

 

 

 

 

 

 

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1月25日(土)より、500m美術館vol.32「第8回札幌500m美術館賞入選展」、「おとなもがんばるこども壁画」同時開催!!!

1月25日(土)より、2つの展示がはじまります。

ガラスケース8基では、今年で8回目となる「札幌500m美術館賞入選者展」にて入選者4名による展示、壁面では今年で7期目となる500m美術館のボランティアチーム「500メーターズ 007」が企画した「おとなもがんばるこども壁画」が開催されます。

どちらも会期は2020年1月25日(土)〜3月25日(水)となっておりますので、

お見逃しなく!

 

500m美術館vol.32 「第8回札幌500m美術館賞 入選展」

 

500m美術館vol.32 「おとなもがんばるこども壁画」

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