高田洋三
Yozo Takada

photo : Keizo Kioku
提供 : 創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会

Profile

1971年、札幌生まれ 東京在住

現実の風景をドキュメント(記録)として撮影しながら、絵画的であり、どこか非現実的な光景を作り出している。人間がつくりだす世界に潜む虚構性を表面化させると同時に、その背景にある人間の本性を明らかにする表現と言えよう。その景観の特異性をもって、日常の外にある世界へ想像力を広げるように促しながら、同時にその世界に住む人々の普遍的な生活や、生活を規定する環境的、社会的な側面について静かに焦点をあてている。主な展覧会としてProto Landscape(2013 CAI02, 札幌)、Spheres(2009 Joseph Gross Gallery, Arizona, USA)等。2008年から2009年まで文化庁新進芸術家海外留学制度を受けアメリカに滞在している。
今回は、アメリカで撮影された人工と自然が交錯する風景を展示。アリゾナ砂漠にある生態系を研究する科学施設と、ニューヨーク、マンハッタンという高密度な人工空間を実現した摩天楼都市の写真で構成している。都市と科学施設という異なる空間を対置させることで、環境開拓に挑む人間の実験的精神と、日々の営為によって自生的に作り出されていく環境とその秩序に焦点をあてたものだ。タイトルのOur Natureとは自然のみではなく、人間がつくりだす風景の背後に見えてくる、不合理でユーモアにあふれた人間の本性を意味している。