山田良
Ryo Yamada

photo : Keizo Kioku
提供 : 創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会

Profile

1968年東京生まれ 札幌在住

場に対する構造の美学を追求している表現者である。建築デザインの活動と同時に、環境芸術に関する研究で博士号取得している。2003年から3年間、文化庁新進芸術家海外研修員を経てノルウェー・オスロにて建築家・アーティスト活動を行い、アーキテクトとしてフィヨルドの岩盤斜面に建つ《Juvet Landscape Hotel》《Tautra Monastery》などのプロジェクトを担当し風景に対峙する場を考察している。越後妻有アートトリエンナーレ2003-09では、新潟県の山間集落における長期的交流を軸にパブリックスペースを継続制作。近年では2009年より空間作品「Landscape」シリーズを北海道中心に展開。おもな受賞歴として、dedalo minosse国際賞特別賞2002(イタリア)、ASLAアメリカ・ランドスケープ協会賞Professional Award 2004、AR+D賞 Highly Commended 2012(イギリス)、環境芸術学会賞奨励賞2012などがある。東京藝術大学大学院博士課程修了。現在、札幌市立大学大学院空間デザイン分野 准教授。今回は札幌の建設現場にて伐採を避けられなかった樹木を木箱に納めるインスタレーション(空間そのものを作品化すること)である。作品は、屋外での光競争1)を終えた樹木を三次林2)として地下都市で蘇らせている。

1)光競争:太陽光を他の植物より多く浴びるため、樹木は上昇しながら枝を広げる。この場所の取り合いを繰り返すこと。枝の形状を変えながら太陽に1ミリでも近付こうと成長する。
2)三次林:原生林が伐採された後に自然に生えてきた樹林を二次林という。札幌の樹林は、太古の原生林にはじまり、数十年前から二次林へ遷移してきた。本作品では、その後のあらたな様態を「三次林」として位置付けている。