谷口顕一郎
Ken’ichiro Taniguchi

photo : Keizo Kioku
提供 : 創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会

Profile

1976年札幌生まれ 札幌とベルリンを中心に活動

壁や道路の破損した箇所を「凹み(Hecomi)」と呼び、その形を再現したものから彫刻作品を制作。都市の凹みや亀裂はその土地の時間軸や記憶を内包する存在であり、それらを顕在化することで新たな土地への認識に繋げている。 主な個展として「凹みスタディ#25」(MIKIKO SATO GALLERY、ハンブルグ、2013)、「凹みスタディ#24」(EC gallery、シカゴ、2012)、「凹みスタディ#22」(Galerie PHOEBUS、ロッテルダム、2012)、「凹みスタディ#20」(N2 GALERIA、バルセロナ、2011)、「凹みスタディ#19」(TEMPORARY SPACE 、2010)、主なグループ展として「Mapping」(NIU Art Museum 、デカルブ、2013) がある。またコミッションワークとして《Hecomi Study for CIJB, Leeuwarden, the Netherlands》(2009 – 2012)、オランダ・ロッテルダムの考古学チームと連携し、10世紀の遺跡発掘現場より出土した農家の土壁の構造体をもとにした《Hecomi Study for Museum Rotterdam》(2010 – 2012)がある。彫刻作品の他、集めた「凹み」の形と箇所を印した「凹みマップ」シリーズをこれまでドイツ・ベルリン、オランダ・ロッテルダムなど4都市で発行している。今回の展示は、札幌の北海道大学内からサクシュコトニ川を辿り、今は暗渠となった琴似(kot-ne-i、凹地・なっている・もの)川の上、環状通りを中央卸売市場へと歩く過程で見つけた「凹み」が モチーフとなっている。川に沿った傷口のようなこの凹みを壁上に再現し、そこに一部はまり込む形で彫刻を展示。ネガティブな意味合いを含む凹みを、黄色の彫刻で表現することで、両者の存在を顕在化させ凹みが持つ札幌の歴史、記憶、痕跡を再考し都市の未来像を探る。