清水 武男
Shimizu Takeo

「摩周湖・結氷」「風蓮湖湿原・秋」
「風蓮湖湿原・夏」「網走湖・わかさぎ釣り」

大地のデザイン
北海道は、四季では語れない。ここにあるのは365季。1年365日、それぞれに違う風景があり、自然の表情は刻々と変化する。大きな季節の節目には雪が降り、流氷が訪れ、大地はやがて芽吹きと花の部隊に変わる。身近な水辺、山肌のひとつにも、草木や鳥の物語がある。いまこの瞬間にも、どれほどの自然のドラマが生まれているのだろうと思うと、私は空を飛んでみたくなるのだ。四方を海に囲まれた小さな島で、一年を通じてこれほど鮮やかな表情に彩られる場所は、世界中探してもそう見つからない。北海道の自然は日々躍動している。私にとって最も身近でエネルギーに満ちた地球風景だ。

Profile

1943年 小樽市生まれ、札幌在住。1963年よりコマーシャルフォトグラファーとしてスタート。同時に北海道の自然を空から撮り続ける。(道内飛行時間は4,500時間以上)。1990年ペルーのナスカを皮切りにテーマを地球に広げ、海外の空撮を行う。以後、北海道の景観(自然風景)、人の営み・産業風景(農・漁業)を経て、北海道の歴史・文化が現在のテーマ。2003年よりアイヌの暮らしの民具、開拓時代からの歴史道具、炭坑遺産・道具を経て…鰊漁の道具等を撮影中。2010年 「アイヌ民族+ピューマ族」(台湾・広東市) 2008年 「This is Hokkaido/北海道讃」洞爺湖サミット08(洞爺特設会場、ルスツ特設会場、関西空港特設会場) 2007年 「This is 北海道」(ソウル・韓国)、「イコロ・モシリ/宝の蔵」写真展(東京エプサイトギャラリー)、2005年 札幌芸術賞受賞、1993年 第9回東川賞 特別賞受賞