Profile

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1996年武蔵野美術大学油絵科卒業後、2000年に渡独。ミュンヘン芸術アカデミーにてギュンター・フォルクに師事、2007年マイスターシューレ取得、アカデミー修了。自らの絵画制作活動の傍ら、日本やドイツでのグループ展のキュレーションも手がける。ミュンヘン在住。

約20年にわたるドイツ滞在から仲島芳は自らのルーツと西洋のアートとの結びつきを制作を通じて模索し探求している。日本の古典絵画から主にインスピレーションを受けている彼女の絵画は展示空間に展開されるインスタレーションと共に、文化におけるアイデンティティーへの問いかけを提示している。平面作品は主にコラージュ技法によってモチーフと色彩で構成される不特定な空間設定が布や紙またはガラス上に描かれる。時代を超越した事物や場所または人物といったシンボリックなモチーフは本来の意味や文脈から剥ぎ取られ、色彩や記号または模様などの要素と断片的に組み合わされ新たなイメージを構築する。夢の中のリアリティに近似した不可思議な世界がユーモアやアイロニーを含む独自の視点で表現されている。アニメーション、インスタレーションといった様々なメディアや多種のマテリアルを通して、絵画の可能性を実験的に試みている。