富原 加奈子
美術家
Tomihara Kanako

「雪の景」

雪の丘陵地帯 そのなだらかな丘陵地帯は静かにただじっとそこの生きづくものを受け入れ育む。
白く覆われた景色にすっぽりと埋もれてしまいたくなる静寂とほの暗い深く広い空間。
かすかに感じるだろう遠くで風の吹く音と雪の中で春を待つ北の地のイキモノたちの気配。
開拓者たちは未開の北の地に未来を求め、わずかな道具と馬とともに大地が持つゆるやかな地表を現していった。
畑のパッチワークは北に生きる私たちに豊かな実りを授けてくれる。
畑を覆う雪は次の実りのための大地の毛布。
この北の地とともに 廻る季節を感じていたい
乾いた風を感じていたい

Profile

1969年茨城県生まれ。1994年北海道教育大学札幌校 芸術文化課程 美術・工芸コース卒業。2011年 さっぽろ雪像彫刻展(本郷新記念札幌彫刻美術館 札幌)、本郷新記念札幌彫刻美術館開館30周年記念「抽象彫刻30人展−北の作家たち−」(本郷新記念札幌彫刻美術館 札幌)、2010年 北海道立体表現展‘10(札幌芸術の森美術館 本郷新記念札幌彫刻美術館 札幌)、WAVE NOW‘10(コンチネンタルギャラリー 札幌)、北の彫刻展2010「次代をになう女性たち」(本郷新記念札幌彫刻美術館 札幌)、2008年 札幌美術展「SAPPORO IS WHITE」(札幌芸術の森美術館)、2007年 札幌大谷学園開校100周年記念美術展(札幌市民ギャラリー)、2005年 道展会友推挙